憂きまど

タイトルは「憂き事のまどろむ程は忘られて覚むれば夢の心地こそすれ」より。某大学国文学修士の人が趣味丸出しでおくる、アニメや小説の感想を中心になんでも。超気まぐれ更新。読んだ本はこちら→https://bookmeter.com/users/337037 Twitterは→@konamijin

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

11eyes10周年によせて~思い出、楽曲を中心に~

Twitterを何気なく見ていたら、『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』が本日2018年4月25日で、発売から10周年を迎えたというツイートを見かけた。このシリーズの主題歌を担当する彩音さんのリツイートによるものだ。発売元も破産したということで、だんだんと私の…

水瀬いのりさん出演の今期アニメ作品の雑感~バジリスク 桜花忍法帖、信長の忍び、ルパン三世、ただこい~

さて、久々の更新である。最近は特にネタも思いつかない(思いついても資料集めなどで手間がかかる)、例の積読を処理したいなどの理由から、特に更新をしていなかった。ゴールデンウイーク中も積読を読むことを軸にしていきたい。 本題に入ろう。これを読ん…

『英雄たちの選択』崇徳院回の内容まとめと補足史料と感想と―後編

さて、前編中編と続けてきたがいよいよ最後である。番組は崇徳の流された地・香川県へ。郷土史家の方が、崇徳は「綾川」を京都になぞらえて「鴨川」と呼んだと教えてくれる。近くの駅名も「鴨川」である。また、山も京都の「東山」と呼んだという。これは知…

『英雄たちの選択』崇徳院回の内容まとめと補足史料と感想と―中編

さて、番組の続きだ。『百人一首』の崇徳院の歌「瀬をはやみ」が紹介される。谷知子氏の訳を拝借すると、 「瀬が速いので、岩にせきとめられる滝川が真っ二つに分かれても、いつかまた合流するように、恋しい人と別れてもまたいつかは逢おうと思う」(谷知子…

『英雄たちの選択』崇徳院回の内容まとめと補足史料と感想と―前編

暫く更新はないと言ったな、あれは嘘だ(n回目)。3/29にNHKBSプレミアムで放送された、『英雄たちの選択』という番組。これが崇徳院回。これは私が記事を書かずしてどうする、というわけだ。今回はその番組内容をまとめつつ、補足を加えていったり自分の意…

「ひとりだけどひとりでない空間」のすすめ

「ヘタウマ」な漫画を描き、最近はテレビ出演も多い蛭子能収さん。そんな蛭子さんの著書に、『ひとりぼっちを笑うな』という本がある。 ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 作者: 蛭子能収 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/08/18 メデ…

「大人になること」と「夢」と社畜と~『ポプテピピック』挿入歌、『白く咲く花』、『すかすか』、『りゅうおうのおしごと!』など~

大盛況のうちに最終回を迎えたポプテピピック。その最終回において、久々にフェルト人形が登場して歌うパートがあった。『心の大樹』である。作詞は原作者の大川ぶくぶ先生。「雨や風寒さに負けずあの木は強く育つだろう それこそが大人ってもんだ(文句言う…

積読はなぜ増えるのか考えよう―積読の種類

以前の記事で、積読について様々に述べた。 konamijin.hatenablog.com では、そもそも積読はなぜ増えるのか。「それはお前が前に買った本を読み終わってもいないうちから新しいのを買うからだろう」で終了かもしれない。今回はこのくらいにしておこうと言い…

大学1年時、最初の人間関係構築とSNS

四月に入り、新年度のスタートとなった。今日も駅にて通勤・通学定期を買い求めるために並んでいる人の列があった。この記事を読んでいる人や、私のツイートを見ている人は、この四月から新大学一年生です、という人は極めて少数だろう。既に卒業している人…

崇徳院と戦姫絶唱シンフォギアの風鳴翼―後編:翼と八紘、訃堂から崇徳・鳥羽まで

前回の記事では、崇徳院の出生に関する問題を、史料や先行研究をもとに整理した。父親の鳥羽院との関係についても述べた。 konamijin.hatenablog.com さて、今回は『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズにおける、風鳴翼の出生と父親との関係について述べていき…