憂きまど

タイトルは「憂き事のまどろむ程は忘られて覚むれば夢の心地こそすれ」より。某大学国文学修士だった人が趣味丸出しでおくる、アニメや小説の感想を中心になんでも。超気まぐれ更新。読んだ本はこちら→https://bookmeter.com/users/337037 Twitterは→@konamijin

UQ HOLDER!版帰ってきた大麻帆良祭第2部の長いうろおぼえレポートと懐かしのハピマテの振り

はじめに

 ゴールデンウイークが終わった。長い人では九連休だったという。私はと言えば4/27には「信長の忍び」の上映会&トークショーに行ったり、千葉の親戚の家を訪ねて行ったり、『真・三国志妹 俺の妹が刑道栄に転生するはずがない 』という変わったタイトルのラノベを読んで、その中でかつて過ごした三戦板の名前が出ていることを知ったり、色々あった。

 そして連休最終日、5/6は「UQ HOLDER!魔法先生ネギま!2~」の大麻帆良祭のイベントであった。「魔法先生ネギま」シリーズの続編であり、昨年放送されていたアニメのイベントである。キャストが一堂に会するこういったイベントは、この作品に限らず放送終了からやや時間が経ってからあるものだ。会場はニッショーホール。出演者は高倉有加さん(近衛刀太役)、松岡由貴さん(雪姫役)、広瀬ゆうきさん(時坂九郎丸役)、茅野愛衣さん(桜雨キリヱ役)、小倉唯さん(夏凜役)、原田彩楓さん(結城忍役)という面々プラス原作者の赤松健先生、司会が吉田尚記さん。この吉田さん、先述の信長の忍びのイベントでも司会だった。

 私とネギまの出会いは古い。広瀬さんは以前ラジオにて受験勉強の時に「1000%SPARKING! 」を聴いていたと熱く語っていたが、私も年代としては広瀬さんとそう離れてはいないと思ってもらっていい。そんな私が、ある日偶然手に取った漫画がこれだ。それから私はアニメ版(作画や展開に非常に賛否があり否の方が多い)やOVAを見たり、いくつか出ているPS2のゲーム(学力上げるヤツとか体育祭のヤツとか水着のヤツとか)をやったり、2005年に行われた元祖「大麻帆良祭」(キャスト全員+赤松先生が揃った奇跡のイベント、UQが始まる前の番組にてハピマテ地獄と称された休みなしの長い歌唱もある)やその後の「Princess Festival」の円盤を買って見たりしていた。そこから更に近衛木乃香役の野中藍さんのオタクになった私が、彼女のCDや声優誌を買ったりし始めるというのは、また別の話。

 

開場・開演

 さて前置きが長くなったが本題に入ろう。当然録音などは禁止されているため、細かな表現などには違いがあると思うが、ご容赦願いたい。私が行ったのは2部の方だ。会場には3-Aの面々がプリントされたTシャツを着ている人もいたし、かつての大麻帆良祭に参戦した経験のある人も一定数いるようであった。

 私が行った際には、物販のドッグタグは夏凛先輩と九郎丸しか残っていなかった。なぜこの二人だけなのかは不明だが、もっと数を用意しておいて欲しかったものである。

 そして開演。司会吉田さん「キャストがイベント慣れしてる人としてない人がいるので皆さん同じようなノリでやってくれた方がやりやすいです」と挨拶。確かに。それからキャスト陣が登場し、軽く挨拶。広瀬さんは現役本職アイドル(A応P)ということもあり、並ぶと他の人たちよりも背が高いのが分かる。思えば、九郎丸と同じ神鳴流剣士であるネギま桜咲刹那役の画伯こと小林ゆうさんも、背が高い女性だった。席順は、客席から見て左から高倉→松岡→広瀬→茅野→小倉→原田の順。高倉さんは自分をさばさばした女性だと思っているとか。吉田さん曰く「自分でそう言う女性はだいたいそうじゃないが、高倉さんは実際そうだ(さばさばしている)」とのこと。更に吉田さんが茅野さんに「あまり歌ったことないですよね」と言うと茅野さんは「シンフォギアくらいですね」と応じる。客席の一部が盛り上がり、シンフォギア大好きな私も当然盛り上がる。映像収録が入らないので他作品の名前出していいですと吉田さん。茅野さんは髪型とメガネでキリヱ要素。唯ちゃんに対しては「低い声のキャラは珍しい」というような質問。「そうですね」と応じる唯ちゃん。個人的には唯ちゃんの低い声のキャラは他に「ViVid Strike!」のリンネ・ベルリネッタくらいしか知らない。そしてネギま時代からの古参・松岡さんは最初からエヴァンジェリン感のある声。朝、楽屋でハピマテの手の振りをレクチャーしたという話。今では廃れかけていたあの振りが、遂に復活するのか…?と期待が高まる。

 

「BEST COOL」コーナー

 更に原作者の赤松先生も加わり、「BEST COOL」すなわち各キャストが、自分が演じたキャラの中で最もかっこいいと思うシーンを一つ選ぶ、そして赤松先生もそれぞれのキャラのシーンを一つ選ぶというものだ。1部では「BEST CUTE」なシーンを選んだらしい。映像を流す前に、そのキャストがかっこよくセリフを言う。なお、赤松先生は視聴者代表らしい。実際、いやあ○○さん可愛いですねえ、など正直すぎるただのオタクな感想を述べていく。

 最初は松岡さん。一話の橘先生の襲撃により、バラバラにされて血の海に沈んでいる雪姫と刀太の印象的なシーン。赤松先生も同じシーンを選んでいた。松岡さんだけは赤松先生とチョイスが昼夜両部で揃ったようだ。そこで高倉さん、刀太が地面の血を舐める際の「ジョリッ」という音の良さを熱く語る。この話はラジオでもしていたような記憶がある。これは妥当なチョイスである。私でもこのシーンを選んだに違いない。松岡さんは、雪姫とエヴァンジェリンの声の使い分けも実演して見せた。

 次が広瀬さん。5話から、パワフル・ハンドとの戦いの中で、九郎丸の胴体が真っ二つになり電柱が突き刺さるも、それを引き抜き、戦うシーン。赤松先生は九龍さんの姿になっていた九郎丸が刀太の危機に際して超星仔と戦い、髪の色が黒に変わるシーンをチョイス(6話)。個人的には赤松先生のチョイスの方が好きである。広瀬さんは、茅野さんとアフレコの際に席が近かったこともあり、アドバイスを受けていたそう。茅野さんも広瀬さんはとても熱心だったと話す。また、広瀬さんは様々なアニメを見て戦闘の際の声について学んでいたそう。そう言えば、放送当時はTwitterなどに九郎丸の声、水樹奈々さんかと思ったという意見が多くあった。息遣いなどからなんとなく分かる気がしないでもない。

 次は唯ちゃん(原田さんとどちらが先だったか順番があやふやだが)。既にざわつくキャスト陣。選ばれたのは言うまでもなくあのシーン。5話から、夏凛が超星仔を撃破し、「あなたは私の記憶史上トップクラスの変態さんよ」というセリフを残すアレだ。推しキャラの超星仔(ラジオで何度も言っていた)が現れ、コロンビアポーズをとる広瀬さんと、爆笑する松岡さん。当然赤松先生もここをチョイス。吉田さんが「唯ちゃんに変態さんと言われるのはご褒美ですよね」的なことを客席に言い、頷く人複数。唯ちゃんはこのセリフをはっきり覚えているようで、映像を見る前にそらで言えた。「実際(私が)色んな役をやってきた中でトップクラスの変態さんですよね。逢坂(良太)さんの演技から本当に気持ち悪いと思って演じられました。」夏凛を舐める音も逢坂さんがやっていたという。逢坂さん本人が気持ち悪いという話ではないのであしからず。また、唯ちゃんはやられる声などを家で近所の目を気にしながら夜練習していたという。

 続いて原田さん。赤松先生は、このキャラ(忍)に関してはそもそも出番を増やすことを優先させたという。確かに不死者ではないし、戦闘にも加わらない。ゆえに、出番も減ってしまう。原作を圧縮しているので、尺的にもなかなか難しいところだ。原田さんも、可愛いシーンは多いがかっこいいシーンは選ぶのが難しいと言っていた。そして選ばれたのは6話より、バイクが好きという熱い思いと、いつかレースに出たいという夢を刀太に語る場面。赤松先生も同じシーンをチョイス。「忍ちゃんも戦いたいですか?」という問いに「今のままでいい」と答える原田さん。バイクに乗る刀太の手の位置などが話題になったが、高倉さんは「まだそういうこと知らないですよ」と言っていた。そういう気持ちがない人こそラッキースケベに出会えるという話。

 茅野さんは、12話をチョイス。時間稼ぎをするキリヱがカトラスに歯を抜かれる、それに刀太が憤る、原作13巻通りの凄惨なシーンである。なぜこういう演出をしたのか、その意図は?という質問が赤松先生に殺到。刀太の強い思い、感情を表現するためにああしたそうである。茅野さんは演技にも非常に苦労したそうで、絵もまだ完全に仕上がっていなかったのでどこで抜かれるかという点をすり合わせたり、歯を抜かれたのでどのくらいの声でしゃべっていいのか、なども悩んだという。会場では、歯科助手経験のある松岡さんが専門知識を持ち出して色々と披露。とてもいい演技だったという評価をした。茅野さんは、歯を抜かれる役なんてそうそうやらないだろうと言っていた。ちなみに、赤松先生が選んだのは8話のフェイトとの戦いで、キリヱのリセット&リスタートでフェイトを地下空洞に送ることに成功したシーン。

 そして高倉さん(茅野さんと順が逆かもしれないが)。刀太は忍とは逆に活躍するシーンが多すぎて選ぶのが難しいと言っていた。そして選ばれたのは11話の刀太がエヴァンジェリンを抱きしめるシーン。とても感動的なシーンだが、二人とも裸だからね、みたいなことを誰かが言ったので笑ってしまう。また、その中のセリフ「俺が、俺がずっと一緒に歩いてやる!からっと晴れた青空の下に連れてってやる!」に関しても「ネギ先生だったらこういう言い方はしないよね」と言っていた。頷くキャスト陣と客席。ちなみに赤松先生のチョイスは、一話の橘先生を殴るシーンだったらしい。

 

刀太の背中争奪戦コーナーと朗読劇、挨拶

 続いて、「刀太の背中争奪戦」なるコーナーへ。ポイント制で、優勝者には赤松先生がイラストを描くとか。最初は、原田さんを除くキャスト全員で、原田さんの後ろからバラバラのセリフを同時に言い、その中で高倉さんは何と言っているか当てるというもの。原田さん以外のキャストが相談中、司会の吉田さんと赤松先生は「いやあ原田さんは儚い雰囲気が…新人オーディションみたいですね」と言ったのに対し、原田さんも「エントリーナンバー○○」のような返しをしていて、原田「何のオーディションですか」吉田「知らないですよ」と笑わせにかかる。吉田さんと赤松先生は「私だったら合格させますね」というようなことを言っていた。私はこのイベントで初めて彼女を見たが、確かに儚くやや不思議なキャラのように見えた。さて、準備が整い、全員が一斉に言ってみる。原田さんも分からなかったし、客席の多くも分からなかった(もちろん自分も)ようである。その後、もう少しゆっくりなどのやり直しを経て、「幸せにしてやる」「忍付き合ってくれ」というような解にたどり着いた原田さん。しかし、実際は誰も言っていなかった。広瀬さんは役に合わせて「神鳴流奥義」。その他「大好き」「忍、頑張れ」「荷物持ってやろうか(雪姫っぽい松岡さん)」など。その後、「神鳴流奥義」の後にそれらのセリフを連続で言っていき、喜ぶ原田さんの反応を見るという謎ゲームに。一つだけ異質になってしまった神鳴流奥義。さりげなく高倉さんが「忍、付き合ってくれ」と新しく言ったのには盛り上がる。ここでは誰にもポイントは入らず。

 続いて、広瀬さん以外の面々が、今度は後ろから低音ボイスで声をかけるので、高倉さんは何番目かというの当てるもの。広瀬さんは「これまで何本アニメを見てきたと思ってるんですか」と自信満々。楽屋でもこれは自信があると言っていたようだ。準備中、吉田さんとこのキャラとこのキャラの声優同じなの?と昔驚いたという話で盛り上がる広瀬さん。一番驚いたのは、「ビフォーアフターのナレーションとサザエさんの声」だったそう。そしてスタート。茅野さんから死にそうな、ゾンビ映画のような声で「九郎丸…」と言っていく。爆笑する会場。そして一週目では分からなかった広瀬さん。アニメを多く見ていても、この引き出しは知らなかったと語る。しゃがむ、いや床に体を付けたような体勢で、足元のスピーカーに耳を当てるという本気度を見せる。再び茅野さんからスタート。しかしここで松岡さん、言う際に詰まってしまい、その次の原田さんがとてもやりにくい感じに。だが、そこで茅野さんがこっそり背中を支えに行くというフォローをしていたのを確認した。別作品の話だが、茅野さんは水瀬いのりさんと水樹奈々さんがシンフォギアライブで一緒に写真を撮る際、尊敬する人ということでなかなか自分からは言い出せない水瀬さんのために二人の間を仲介したという。とても気配りができる人なのだ。茅野さんの丸みのある声が~となんとなく見破り始めた広瀬さん。観客の反応も伺いつつ、正解に迫ろうとしたが最終的には原田さんと間違え不正解。広瀬さん、「松岡さんは噛みそうにないので噛んだのはゆかてぃ(高倉)さんかと思った」などと言うのでこれには高倉さんも「おいおいゆうゆう(広瀬)私が噛むと思ったのか」的な反応をして、広瀬さんが「いえいえそういうことでは」というやり取りが展開された。この二人、ラジオを一緒にやってきただけあって距離が縮まっている。このお互いの呼称もラジオで生まれたものだ。結局このゲームは原田さんが騙せたということで1ポイント。

 続いて、握手会企画。茅野さん以外のキャスト陣+なぜか入っていく赤松先生が、茅野さんの握手会に来たという設定(詳細な設定は個々人が決めていい)で、茅野さんを最もときめかせた人が優勝というもの。小倉唯ちゃん有利との声が飛ぶ。そして赤松先生はトリへ。

 最初は広瀬さん。茅野さんの握手会に来たという設定。二人とも服で手汗をぬぐい出すのがリアル。広瀬さんが「最近飲んだ中でおいしいお酒ありますか」のような質問をし、茅野さんが「このやりとり先週やったような…」とかやのみのイベントネタを持ち出し笑いを誘う。茅野さんが答えたのに対し、広瀬さんは「じゃあそのお酒買い占めてきてプレゼントするね」と厄介オタクと化して終了。

 続く原田さんは、居酒屋で酒を飲む茅野さんに遭遇したファンという体で。原田さん「茅野愛衣さんですよね…?すごいファンなんです。何を飲んでいるんですか」茅野さん「ビールです」更に「今度飲みに連れてってください」という原田さんに「番組呼ぼうか?」と応じる茅野さん。またしてもかやのみネタで盛り上がる。聞けば原田さん、まだ20歳だという。若い。

 続いて高倉さん。ねるとんパーティーの告白タイムという唐突に持ち出された設定に意外だ、あなたその世代の年齢じゃないでしょという反応をする吉田さん。そして高倉さんは、茅野さんの手を握りに行く。カップルが成立したがさすがにときめかない茅野さん。

 続いてショットバーというやや大人な設定を持ち出した松岡さん。また酒の話かよと吉田さん。茅野愛衣=酒が浸透している。茅野さんは「テキーラ50杯飲んじゃった」といきなり笑いを誘う。そこから松岡さんと茅野さんは誕生日が同じ日(9/14)という話になり、ずっと仲良くしようといういい雰囲気に。その後、アフレコ現場でも誕生日を祝ってもらったという思い出話、そしてまた一緒に祝おうという話。

 ここで真打ち・唯ちゃん登場。茅野さんが唯ちゃんの握手会に来たという設定。唯ちゃん、最初に茅野さんの名前を呼び認知しているということを示す。もう強い。続いて、胸のリボンをわざとほどき、「これ結んでもらっていいですか」と言う。ん??ここで茅野さん、結んであげようとするもマイクを持っていてやりにくいので、唯ちゃんが両手にマイクを持ち、結び終わるのを待つ。それから唯ちゃんが「このことは皆にはナイショだよ」と言って終了。なんだこの子は。強い、強すぎる。会場は一番の盛り上がり。なんというあざとさ、なんという大胆不敵。小倉唯優勝(あの画像)。茅野さんも顔が近くて唯ちゃんが顎を引いたりしているので恥ずかしかったと話す。茅野さんからは百合のみならず、娘のリボンを結んであげているような、母性も感じる。これが某女性声優であれば、もしそういった台本があったとしても、そんなセリフを言いたくないので露骨に嫌な反応を返しただろう(それはそれでこの人は正直であるという気持ちも起こるし、最初は嫌がるという方が面白いのだが)。台本があるのかは知らないが、圧倒的だ。しかし仮に台本があったら、広瀬さん以下、唯ちゃんより前にこれをやってきた人たちのやり方は謎であるが。

 そしてこのタイミングでトリも兼ねて回ってきてしまった赤松先生。ラブコメの王、ということで期待を高める吉田さん。漫画家志望で手がネッチョリしている男性、そんな彼が茅野さんの握手会に来たという設定。吉田さんはスタッフという体で、早くも厳戒態勢。赤松先生、握手。茅野さん「ネッチョリしてる…」それから自分が漫画を描いていることを伝え、もしアニメ化されたら声をやってくださいとお願いしたところで吉田さんによる強制剥がし。完全なネタ枠。「原作者の方と壇上で握手できるのは光栄です」と茅野さん。言うまでもなく優勝は唯ちゃんで1ポイント。この企画を長くやりすぎて時間が押しているので、一つコーナーをなくし、次のコーナーが最後ということに。

 最後は、唯ちゃんがまず決められた位置に立つ。そして彼女以外がくじを引く。そこには何センチ、と距離が書かれている。唯ちゃんが立っている場所から、それはどのくらい離れているかという距離を予想した位置に立ち、その距離が正確だった(誤差が少なかった)人が優勝というものだ。基本的に30センチや50センチ、近い人では3センチ(松岡さん)というものまであるが、最初に吉田さんが赤松先生用に引いたくじに書かれていたのは3メートル。赤松先生をネタ扱いするために吉田さんがわざとこの距離を引いたのかは不明だが、一番最初に決まってしまった。ゆえに、その後唯ちゃんに近づきたい女性陣が(松岡さんなどは唯ちゃんをとても可愛がっていた、唯ちゃん曰く松岡さんはいいにおいがするという)ワイワイやっているのを、赤松先生は遠くから離れて見ているだけというネタとしてはおいしいが、オタク的見地からすればおいしくない役回りに。そしてそれをいじる吉田さん。赤松先生は疲れた熟女が好きだと語ったりしていた。きっと漫画家として売れていなければ、ただのオタクになっていたことだろう。しかし、それではこの日のイベントはおろかネギまの歴史も存在しなかったに違いない。そして、ここではまさかの赤松先生が1センチの誤差という結果に。冷遇された分、勝ちに行っていた。よくここまで当たったものだ。その後の計測で軒並み近すぎる、やや離れているといった結果が出る中、原田さんも1センチの誤差ということで、この企画はダブル優勝に。最終的には、ここまでで2ポイントを獲得した原田さんの優勝となった。

 ここで一旦キャスト陣は下がり、その間ビデオメッセージが放送。最初は雪広みぞれ役・鬼頭明里さん。「ブレンド・S」のイベントへの出演と重なっており、こちらには出席できず。9話から参戦したことなどへの思いを語る。続いて神楽坂明日菜役・神田朱未さん。昔の大麻帆良祭の話や「刀太のおばあちゃんとして」という話など、非常に感慨深いものがあった。かつての大麻帆良祭で先陣を切ったのが神田さんだ。そういえば、昼間にはネギ役の佐藤利奈さんもTwitterでツイートしていた記憶がある。

 続いて、朗読劇へ。狭間の魔女・ダーナのいたずらで、刀太以外のキャラクターたちが赤ちゃんになってしまうというもの。当然赤ちゃんっぽく、言葉もそんな感じでいつものキャラを演じるというレアなものだ。最後は元に戻ったが、服が破れて裸になるのがオチという赤松先生らしいものであった。いつも通りクールで辛辣な夏凛、照れるキリヱ、男性には効果がないという術らしいが、自分が女性判定されていることに複雑な思いを感じる九郎丸など、みんなアニメと同じ声であり、このあたりはさすがである。

 そのままED曲『Steady→GO!!』の歌唱で盛り上がる。ワンコーラスだけなのは勿体ない。

 続くプレゼント抽選会は、サイン入りTシャツ一名サイン入りポスター二名だったが座席抽選でさすがに当たらず。帰りには赤松先生の同人誌が全員に配られるというお土産はあった。

 最後はキャスト陣が一人ずつ挨拶。UQのチーム(現場)が楽しい、またやりたいという話や、キャラへの思い、皆さんを「むのー」と呼んでしまいましたが、などなど。古参の松岡さんは、以前この会場でネギまのイベントをしたという話なども紹介。客席には、その時ここにいた猛者もいるようだ。最後の高倉さんは刀太への思いを語り、涙ぐみながら赤松先生にお願いをする。それを見ている広瀬さんも涙をぬぐっていたのが印象的だ。ラジオなどを通じてできた二人の信頼関係。赤松先生も「講談社さんにOVAとかお願いしようかなあ」と言っていた。高倉さんは、芸歴はそこそこあるが、経歴を見る限りでは、これ以前にあまり大きな役を演じたことがない。アフレコなどでも、「それは刀太じゃない(かっこよすぎる、アホかっこいいを目指せ)」という意見やダメ出しをもらったりしたという話もしていた。刀太たちが声を発したのは、アニメ本放送よりもOVAが先であった。彼女の声に肯定的な意見もあれば、否定的な意見もあった。しかし、この刀太という役への思い、吉田さんが「少年漫画らしい声」と表現していたが、その声で刀太として駆け抜けてきた。改めて、彼女が近衛刀太でよかったと感じた。

 

ハピマテと振り

 そして最後。あの曲を歌わねばなるまい。ハピマテだ。大盛り上がりの会場。そして復活した、あの振り。ややぎこちなさがあったが、それは昔と同じだった。松岡さんは最初の振りの方向までしっかり教えたという。それこそ昔の大麻帆良祭の映像を見てもらえれば分かるが、ワイパーのあの動きは最初は手を上げて自分から見て←からやらねばならない。逆からやってしまうと、不格好だしその後の片手をクロスさせるような振りもやりにくいからだ。これは、堀江由衣さんの「Love Destiny」の手のひらをくるくるさせる振りで、逆にやってしまうと後で困るのと同じだ。ちなみに、ネギまでは佐々木まき絵役だった堀江さんは2009年のアニサマにて茅原実里さんとのコラボでこの曲を歌っている。サビの部分の手の振りは完璧であった。オーディエンスの多くも一緒にこの振りをやっているのが確認できる。他のネギまキャストでは、「EMERGENCY“世界最速”COUNTDOWN LIVE 」(2014年)にて、小林ゆうさんがアレンジ版を振り込みで歌っていたが、手が逆だったように記憶している。しかし、それ以外の部分の振りは全て昔を再現していたので逆にすごい。ちなみに画伯、プリフェスの映像特典にて家で手の振りをどうやったらかっこよく見えるかなどの練習をやりすぎて筋肉痛になったりしたことを語っている。そしてそれを聞いた野中藍さんから「ハピマテの人」になっていいというお墨付きをもらっている。

 ハピマテは今も歌い継がれる曲である。2015年のアニサマではfripSideとスフィアがコラボし、この曲が歌われたが、その際もこの振りが採用されていた。これは完璧である。しかし、現在では少しずつ廃れてきているようにも思う。例えば、2017年に行われた、「KING SUPER LIVE 2017 TRINITY」。かつてのスターチャイルドはなくなれど、キングということもあり、最後にハピマテが歌われた。今回のイベントにも出演していた小倉唯ちゃんに加え、水瀬いのりさん、上坂すみれさんによる歌唱だったが、あの振りは演者も客席側も全くやっていなかった。その前には「経験値上昇中」も歌われたが、そのコールがほぼ死んでいたことを嘆く古参オタクもいた。これは客層の違いもあるのだろう。こちらは比較的若い層が多いということだ。しかしながら、懐古厨としてはやや寂しい気持ちもあった。昔の映像を見れば、演者も、そしてオーディエンスもあの振りをするのが当たり前だと思ってきたからだ。ただ、そういうものだと思っているだけなのだ。その前の「KING SUPER LIVE 2015」では、「ゆいかおり」やかなでももこなど大勢の出演者たちがこの曲を歌唱したが、こちらでは振りをやっている人とやっていない人が入り乱れているという具合である。

 しかし、今回は違った。全員が、あの振りをやったのである。特に松岡さんは完璧だ。年季が違う。客席も、多くの人がすぐに同じ振りを始めていた。松岡さんに感謝しつつ、私もあの振りを他の人の迷惑にならない程度にやった。松岡さんにTwitterでメッセージを送ってみたところ、楽屋でみんながやろうと言ってくれたという。そもそも、最初は歌うだけで振りをやる予定がなかったとか。ある意味、伝統を受け継いだのである。そして振りをレクチャーした松岡さん。松岡さんがいたからこそ、この振りは実現した。「悠久」の時を、過去と現在を繋いだといえる。心から感謝をしたい。懐かしさを感じたオタクは、きっと私だけではないはずだ。

 こうしてイベントは終了した。昔の大麻帆良祭は、大量のキャラソンを大会場で次から次へと歌っていた。今回はそれに比べれば会場も小さい。曲数も少ない。贅沢を言えば、高倉さん、広瀬さんで「輝く君へ」や、茅野さんと唯ちゃんで「1000%SPARKING! 」を歌ってもよかったと思う。OVAのEDになっているし。しかし、それでもここは松岡さんの言うように、ネギまのイベントをかつてやった場所である。最後までとても楽しめた。やはりネギまは私の原点なのだと再確認した。

 

※5/14追記

 yui*roomによれば、唯ちゃんは自分の前がみんなネタに走っていたので、ここで握手会に戻そうと王道のラインで、またポイントも入っていなかったので自分の得意分野で全力でやったとのこと。衣装がちょうどリボンが付いていたので思いついちゃうのが嫌になってくるがやった、そして会場が予想以上に湧き上がって「こんなに効力があるのか」と思ったという。やはり台本ではなかったようだ。恐るべし、小倉唯

 

おまけ

 余談だが、この会場の近くには星条旗が翻るアメリカ大使館がある。私は会場にやや早く着きすぎてしまったため、時間つぶしも兼ねて近くを散策していたのだ。休日だが警備の警官は多かった。現代アメリカ政治をウォッチしている私は、ああそう言えば大使館はここなのか、と思ったものだ。アメリカ大統領として現在も人気が高いJ・F・ケネディは、就任演説にて、次のような言葉を残している。The torch has been passed to a new generation of Americans.(たいまつは、アメリカの新しい世代に引き継がれたのです。)UQでは、引退したキャストを除いて全ての3-Aの声優が再結集した回があった。しかし、今回はそちらはメインではない。UQでは、雪広あやかは生きているが年老いており、曾孫の雪広みぞれがメインを張っている。ネギの最大の理解者・明日菜は刀太のおばあちゃんだと言い、他のクラスメイト達はロボの茶々丸や幽霊の相坂さよなど一部の死なない人々を除いて故人となっている(子孫っぽい子はいるが)。「ネギま」も、UQの原作15巻にて、「結局ネギは誰を選んだんだよ」という最大の問題の答えが示され、真の最終回が描かれた。しかし、UQの物語は、新たなキャラクターを迎え、続いている。新しいキャストたちも迎えて。昔の伝統を引き継ごうとして。思えば、最初のOVAのEDが「輝く君へ」だったし、OPがハピマテだったし、「UQR ネギまHOLDERラジお!」は「カンださん☆アイぽんのネギまほラジお」の後継という位置づけだ(プレ放送第一回のゲストは神田朱未さんと野中藍さんだった)。ネギまの顔であった佐藤利奈さん、神田朱未さん、野中藍さん、小林ゆうさんらも結婚した。非常に残念だが廃業をした声優もいる。あの頃から時間は流れている。

 当然、アニメ版の話の詰め込み方などには不満の声も上がっているが、再びテレビアニメ化がなされることはあるのか。ネギまの魔法世界編のようにOVAで頻繁に出たりするのか。これは分からない。しかし、原作は続いているし、夏凛がメインのOVAの発売も決まっている。この作品は、まだ終わらない。

 

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